「もののけ姫」の元になったのは京都の知られざる寺院・志明院

「京都に『もののけ姫』の元になったお寺があるよ」
そう聞いたのは、少し前の事。

何でも、そのお寺に宿泊した司馬遼太郎が不思議な体験をし、その話を宮崎駿監督に語り「もののけ姫」が生まれたそうです。
そう聞いたら気になるに決まってる。
早速、インターネットで色々と調べてみました。

このお寺の名前は「志明院(しみょういん)」
正式名称を「岩屋山金光峰寺志明院」と言われるそうです。
650年に役の行者が草創。829年には「賀茂川の水源地を祈願し祀らなければ都に平穏はない」と淳和天皇の御叡願により空海が再興されたそうです。

このお寺のご本尊不動明王は日本最古のものだと言われているそうです。
何だかとっても気になる。。。
気になる。。。。

と言う事で友達を誘って行ってきました。
一人で行くにはちょっと勇気がない。。。

志明院までのアクセス

地図で見てみるとかなりの山奥。
道・・・あるの?

不安ながらも山道は通る機会の多い私。
今回は1人ではないし、何とかなるでしょ。

京都市内の街中を抜けて山道に差し掛かる。。。

道路は舗装されて、ちゃんとガードレールもある。
途中、対向車来たらどうするんだろ?な感じの道もあったけど、ひたすら山道を走り続けると。。。

旅館なのかな?が数件立ち並ぶ地域に。
この辺りに何の観光で来るんだろう?と思いながら、旅館の手前を左折。
さらに細い道路を進めるやっとたどり着いたのが。

志明院の駐車場。

けっこう広めの駐車場。
すでに数台の車が止まってる。

この駐車場から階段を昇ったところに寺務所があるのかな。

結構、階段上るみたい。
注意書きがあって、貴重品以外の荷物は車に置いて来て下さい。と書いてある。

ね?
まぁ、私たち小さな手提げバック1つなので大丈夫かな?

階段を上がると女性が出迎えてくれた。
ネットで調べると住職の奥様らしい。

ご朱印帳を預け、ご朱印の300円と入山料400円を支払います。
ここで、奥様から山門をくぐってからの参拝順序の説明を受けました。

一通りの説明を受けて、さぁ!と思った時。
なんと、雪が降り始めました。

お寺のあちこちでこんもりと盛った雪の塊がまだ残ってる。
それだけ寒いのでしょうね。

ダウンのフードを頭からかぶり、境内へ。

立派な山門です。
ちゃんと仁王様もいらっしゃいました。

実は、この山門から先は撮影禁止なのです。
山門をくぐると階段を昇り本殿へ。
本殿の裏に回りまずは左へ。

お滝・八代竜王・薬師如来・不動明王が祀られています。
そして、本殿裏まで戻り今度は右側の階段を昇ります。

岩で作られた階段は高さがまちまちなので、結構堪えます。
足腰弱い方は難しいだろうな~と思いながらも、私自身運動不足で息が上がる。

階段を昇った先は「岩屋清水」
龍穴のようになった岩の中は結界が張られてますが、すぐ近くまで行くことが出来ます。
その岩の天井から落ちて来る水。
これを「命の水」と奥様が言われていました。

賀茂川の水源として、空海が祀った場所がここです。
だからこそ、ここが「志明院」の根本なのだそうです。
しばらく天井から落ちる水の音を聞いてると、心が穏やかになるような。
そんな水音です。

志明院はまだ観光客に荒らされていない。
京都を守る源の寺院。
このままの姿で。
これからもずっと。
残っていて欲しいと思うお寺さんでした。

4月5月には石楠花が綺麗に咲くことで有名だそうです。
この時の既に蕾が付いていました。
石楠花の季節にもう1度来たいと思います。

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